大学の頃テニスをやっていたので、テニスの4大大会は
毎回注目しています。
全豪オープンの錦織の2回戦、すごかったです。
2回戦の相手は身長2メートル11もあるカロビッチ。
試合はフルセットのタイブレークまでもつれて錦織の勝利でした。
錦織は、2セット先取して、第3、4セットを取られます。
相手の長身から繰り出すサービスは鋭く、ノータッチでサービスエースを
奪われる試合展開。
しかし、錦織の集中力が切れることはありませんでした。
僕が注目したのは2箇所です。
第5セット ゲームカウント4−4で迎えた
第9ゲーム、錦織のサービス 0−40と絶体絶命のピンチ。
このゲームを失ったら、「負け」が近づいてくる
大事な局面です。
しかし錦織は、逆転して、このゲームを取ります。
もう一つは
第5セットタイブレーク4−1とリードしながら6−6に追いつかれ
6−7とリードを奪われてからのプレーです。
この試合、錦織はサービスエースを
59本決められています。
6−7と逆転されてサービスはカロビッチ。
またも絶体絶命のピンチに
錦織のリターンは2本とも
絶妙のコースで相手のコートへ
カロビッチは返せませんでした。
6−7から相手のサービスで一気に6−9になると
誰もが思った展開を、反転させた錦織。
試合は8−7と錦織リードで
サービスは錦織。
錦織のサービスをカロビッチは
1本目 アウト
2本目 ネット
10−7で錦織の勝利。
勝利の瞬間、錦織はその場にうずくまります。
その姿は、すべてを使い切ったように見えました。
試合後のインタビューで錦織は
「どっちが勝ってもおかしくなかった」
と言っていました。
そこには、「勝ち」も「負け」も両方あると
感じます。
1回戦で見せたラケットを叩きつける「怒り」
そして
淡々とした「集中力」
すべての感情がそこにあり
そして、振り回されない強さ。
僕が見た2つのピンチを乗り越えた
ポイントはそこにあると思います。
どんなことが起きてもOKというくらいに
目の前の状態に集中している。
そこには思考は入らず
どんな選択も瞬時にできる状態。
錦織 強い。
3回戦も楽しみです。
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